この物語は私が小学生の頃。授業の一環として行なっていたリレー小説の内容である。
一冊のノートを回しあって物語を作り上げていたあの懐かしさから、久しぶりにノートのページを開いてみた。

１番目はよっちゃん。１行だけ。

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今日はいい天気だ。
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……いかにもよっちゃんらしい、チョー無難な一文だな。
思わず頬を緩ませる。そして続きを読もうと目を移す。

続く2番目は…おかしい…。ページが破り取られている。
2番目から７番目までのページがない！
8番目。佐夜子の番だ！細かい字でつらつら書かれているが、その上から血文字で大きくこう書かれていた！
”殺す”

いかにも佐夜子らしい一文字だ。
佐夜子の次はトシちゃんの番。

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今日もいい天気だった。
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皆交換日記か何かと勘違いしてるんじゃないだろうか。
この物語はいつからファンタジーになるのだろうか。

10番目よっちゃんの番に戻ってきたらしい。

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進んでないじゃん！
みんな真面目にやろうよ！
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天気のことしか書いていないよっちゃんの言えたことではないだろう。

次は……名前が書かれていないな。

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今日の夕方、駄菓子屋の長椅子に座ったお爺さんがファンタを飲んでいた。
間違いなくあの人が伝説の……
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ついに天気以外の事が書かれた！と思ったらダジャレか！