プライベート やあ姫さまこんにちは

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1か月前 202回閲覧
1人目

やあ、オレはゆうだい。 33歳。
ちょっと前までは(1年前くらい)親のスネをかじり生活していんたが…とうとう実家を追い出されてしまったんだ。
親から渡された就活費用をなにか有効的に使うことは出来ないかと考えていた時に(もちろん、働くなどという選択肢はハナから0さ
ふと幼少期の夢を思い出し、冒険家の道を歩むことを決めたのサ!
そのあとオレは、その金でカッコイイリュックと、冒険家の必需品である世界地図やコンパスやゴーグルや虫眼鏡や望遠鏡なんかを買ったりした。

そこの時にはもう所持金はそこを着いていたので、(10万もあったのに理解不能だぜ𝑶𝑴𝑮)こっそり船に乗り込み(パスポートは無いぜ)、色んな国をめぐり、今では立派な冒険者となった…

ここまでがオレの生い立ち、まあ、俺の人生に同情したくなる気持ちは痛いほどわかるぜ。仕方ないよな…
でも俺は、今はすごく充実した人生を送っているから、安心しろよな!(グッドポーズとウインク)

まあ、前置きはこのくらいにして…
今俺は、とある伝説の村を探して砂漠地帯にいるのだが…あっ、なにか見えてきたぞ!


「ハアハア…ここがもらむにょ村か…⁉️」

2人目

もらむにょ村に着いて以降、今までにないほどの手厚いもてなしを受けたオレは、すっかりそこでの優雅な暮らしを満喫していた。

「夕食をお持ちしました、勇者様!」

村のやつがニコニコといい笑顔で(きっとオレのことが好きなんだろう…)豪華な食事を運んでくる。

外部から来たオレは、何故か村のやつらに勇者だと思われているらしい。
最初こそ戸惑ったが、勘の良いオレは一瞬でピーンときた。

そう、つまり…オレは伝説の勇者の生まれ変わり、ってことさ!

「勇者様! 食事をご一緒してもよろしいかしら〜!」

突然、ドガンと派手な音を立てて扉が吹っ飛ぶ。
きゃっと可愛らしく笑うカノジョは、この村の姫であるヒメデハ・ナーイだ。

返事をする前に当然のように隣で食べ始めた姫に、オレはやれやれとため息をつく。
姫はオレにメロメロ(ハート)で、ずっとオレのあとに着いてくるのだ。
まったく、モテる男はつらいな…

そんなオレたちをチラチラと見ながら、村人たちが何かを話している。
たぶん、オレの話で盛り上がっているんだろう…
オレは見なかったフリをして、食事を再開するのだった。

3人目

その後も特に変わったことが無いまま、いつの間にか2ヶ月が経過しようとしていた頃…

オレは永遠のもてなしについ気持ちよくなり、気がつくと毎日、美味い食事の事しか考えられないような脳になっていた。

ふと、部屋の隅に置き去りにされた冒険家バックが視界に入らなければ、きっと永遠にここに来た目的を忘れていたのだろう。。。

「……はっ!」

そうだ!この村に来たのはこんな怠けた生活をおくるためじゃない‼️この村に隠された秘密を探り、お宝の在処を見つけて、大金持ちになることだったじゃないか!!!

くっ、おれの怠け癖は地獄の果てまで追ってくる…!!今すぐこの建物から抜け出して、金銀財宝を手に入れてやるぜ!!

そう思い、バッと立ち上がった瞬間、オレは気づいてしまった。

「……抜け出す理由が…Nothing……」

…そうだ。今の俺、好いてくれている可愛い姫も居るし、村人みんなからも愛されている…。
勇者ゆうだいなんだ…

うまい食いもんにも寝床にも何一つ困ってないし、働けと催促してくるくそババアもここには居ない……!!

俺は、リュックを一瞥した後、その中身を窓から全部放り投げてしまった…

4人目

「そんな……嘘だ!」

 叫んだ俺に、彼は哀れみの目を向けた。

 そんな……そんなはずはない。

「そんな……」




 しかし、俺は知ってしまった。

 俺がずっと、追っていた相手は……








 他ならぬ、俺自身であると。

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