童話検閲

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1人目

「そんなつもりはなかったんです
私はただ白雪姫を救おうとしただけで…」
20代男性のわいせつ罪は晴れそうにない。

2人目

「しかし、貴方は眠っている女性に、同意もなく接吻したのですよ? れっきとした犯罪です」
 私は男性に正論を叩きつけた。
「犯罪じゃない! 彼女は真実の愛のキスでしか目覚めない定めだったんだ! なっ、白雪? そうだよな?」
 男性は、切羽詰まった表情で、被害者の白雪に同意を求めた。
「王子様気取りも大概にしてください。普通に救急車を呼べばよかったでしょう?」
 白雪は男性の意見を冷たくあしらった。男性はその言葉を聞くと膝から崩れ落ちた。