謎の薬

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  • 性的描写有り
  • 登場人物が死ぬの無し
  • ミステリー
1人目

その襲撃者はジョンソンを床に組み伏せると、彼の両腕を背中に回して、紐のような物で縛り上げた。
「な…、何をしやがる。誰だ!」
ジョンソンが叫ぶと、その相手はジョンソンの顔に何かを被せてきた。それはどうやら布のようだったが、ジョンソンの視界を完全にふさいでしまった。
「くそっ」
ジョンソンはもがくが、相手を振りほどくことはできない。それどころかますますきつく縛り上げられてしまった。
そしてそのまま、どこかに引きずられていく。
「おいっ! 離せ! おいっ!」
ジョンソンは抵抗むなしく、暗闇の中、引きずられそれから担ぎ上げられた。
ようやく降ろされるとコンクリートの冷たさが伝わってくる。ひんやりとした空気と、湿った匂いが漂い、地下室のような場所に連れてこられたようだった。
ジョンソンはそこで、椅子か何かに縛り付けられてしまう。
それからしばらくすると、地下室の扉が開き誰かが入ってきたようだ。
(くそっ。どこの誰だか知らねぇが、俺にこんなことをして、ただで済むと思うなよ!)
ジョンソンはそう心の中で悪態をついた。
入ってきた人物がジョンソンの視界をふさいでいた布を取り去った。
そして、そこに立っていた人物を見てジョンソンは絶句した。
(なっ!)
それは、ジョンソンがよく知っている人物だったのだ。
その人物とは、この屋敷で働いている庭師の一人だ。名前は確か、セバスティアンと言っただろうか。
彼は屋敷の主人からも信頼されているようだった。
そんな男がなぜ?
そんな思いがジョンソンの頭をよぎる。
その庭師の青年は、手に何かを持って立っていた。
それは大きな鋏だった。
(ま、まさか…)
嫌な予感がジョンソンの脳裏をよぎる。
庭師は鋏を大きく振り上げると、ジョンソンのズボンに刃を入れ始めたのだ。
ザクリという音と共に、ズボンが切り裂かれていく。
そしてそのままズボンを切り裂いてしまうと、今度は下着に手をかけてきた。
(や、やめろ!)
しかし、庭師はジョンソンの言葉など聞く耳を持たず、そのまま下着も切り裂いてしまう。
そしてついに、ジョンソンの下半身が露わにされてしまった。
恥ずかしさのあまり、ジョンソンは思わず顔を赤らめてしまう。
そんなジョンソンの様子を気にする素振りも見せず、庭師は鋏を置くと、今度は何かを取り出してきた。
それは筆だった。
(な…何をするつもりだ?)
ジョンソンは恐怖を感じつつ庭師の動向を見守るしかなかった。
そして次の瞬間には驚愕することになる。庭師はその筆をジョンソンの股間に近づけてきたのだ。
筆には何か液体のようなものが塗られているようで、ぬらぬらと光っていた。
そしてそれを、ジョンソンの股間に走らせてきたのだ。
「ひぃぃっ!」
筆の感触に、ついに悲鳴を上げてしまうジョンソン。しかし庭師の手が止まることはない。
そのまま筆を上下させ、ジョンソンの男性器に何かを塗り込んでいく。
そして数分もしないうちに、ジョンソンの股間は白く染まってしまった。
「な、何をしたんだ? 俺に一体何をした?」
ジョンソンが叫ぶ。
白く染まった股間からは、むず痒いような奇妙な感覚が襲ってきた。