ゆうたきゅん観察日記

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1000文字以下 30人リレー
  • 25PV
  • 性的描写無し
  • ヒロイン増やすのあり
  • 登場人物が死ぬの無し

8月1日 中条環奈

 「こうふん」するってこういうことなんだって、私は初めて知りました。
 ゆうたくんから首輪が取れないように、ナンキンジョウでカギをかけました。私の机の引き出しにつけていたカギです。アニメキャラクターを描いた絵を閉じ込めていたカギが、今はこの子を閉じ込めています。
 私が目の前でカギを閉めた時でも、ゆうたくんは不思議そうにこっちを見て、「かんな姉ちゃんどうしたの?」って聞いてきました。昔から、人をうたがわない子でした。
 私は笑っていました。ドキドキして、首輪、耳たぶ、柔らかいかみの毛、ほっぺをなでて、大丈夫だよって言いました。ゆうたくんが目をそらして恥ずかしそうに「うん」って言いました。
 今日からゆうたくんの観察日記を書き始めます。
 家の裏山にずっとほったらかしになっていた古い神社があって、お父さんもお母さんも近寄りません。ゆうたくんのお姉ちゃん、ゆめこちゃんと協力して、ここにゆうたくんを連れてきました。
 後でゆめこちゃんが来て、ゆうたくんに「説明」すると言っていました。私の方が2才も年上だけど、4年生のゆめこちゃんはすごく頭がいいから、上手に説明ができると思います。
 今は私とゆうたくんの二人だけ、神社にいます。
 山の上まで登ってくるのに疲れたのか、ゆうたくんは眠ってしまいました。ひざ枕をして、子守歌を歌っています。
 いつもの私なら絶対にこんなことしていません。けれど今日からは、ここにゆうたくんがいて、毎日お世話をするんです。
 きっと楽しい夏休みになると思います。