学校帰りに誘拐され縄で縛られたい

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  • ミステリー
  • 登場人物増やすのあり
  • BL
  • 性的描写有り
1人目

「一也〜、おはよう。」
と言って抱きついてくるのは親友の高畑裕也だ。俺は内心嬉しかったりする。言葉にはしないけど。
ちなみにこいつとは家が近所で小学校の時からの付き合いだ。
「裕也、暑苦しい。離れろ。」
「嫌だ。一也に抱きついていたい。」
と離れようとしない。こいつは顔が良くてしかも身長も183cmと高い。そして俺は身長175cmだ。
裕也がようやく離れ、いつも通り最寄りの駅まで一緒に歩いていく。
「そういえば最近誘拐事件多いよな。」
と裕也が呟いていた。
「だな。しかも男子高校生を狙った事件が大半だろ?次は裕也が狙われたりして。」
「怖いこと言うなよ。それだったら一也も危ないんじゃ?」
最近男子高校生を狙った誘拐事件が多く、学校から1人で登下校しないようにと言われている。だから俺はこいつと一緒に毎日登下校しているのだ。
実を言うと俺はこいつの事が好きだったりするから毎日が幸せだ。
しかもこいつは学校の制服が良く似合う。制服大好きの俺は制服が似合う奴も大好きだ。
制服が似合う男子高校生や男子中学生がいたらそれだけでチンコが勃起するくらいだ。
裕也にはその性癖がバレているがな。
ちなみに女子の制服には興味がない。
そんなこんなでいつも通り最寄りの駅に着いて電車を待つ。
「一也、見て見て、この動画可愛いぜ!」
と裕也が見せてきた動画は柴犬が幸せそうにご飯を食べている動画だ。
「おおっ可愛いな!」
俺達は猫も好きだが犬の方が好きなのだ。まぁ動物自体大好きなんだがな。
そして電車に乗りいつも通り学校に着いて教室に入る。するとクラスメイトの桐生隆二が「お前らおはよう。いきなりだがドラマのエキストラに応募しないか?」
と言ってきた。
「隆二おはよう。本当にいきなりだな。俺は別に構わないが裕也は?」
「俺も構わないぜ!」
こうして俺達3人はドラマのエキストラに応募した。
ちなみに高校生は制服着用と書いてあった。ちなみにドラマの内容は明かされておらず俺は色々と妄想していた。
「結果は2週間後だぜ。受かって欲しいよな。」
とその後は他愛もない会話をしていた。この時はこのドラマに関わった事でとある事件に巻き込まれる事など知らずに………。

そして2週間後。
「一也、裕也、ドラマのエキストラ受かってたぜ。」
と嬉しそうに隆二が言っていた。
「本当か!やったー。」
と俺と裕也は喜んだ。

2人目

「そういえば撮影場所って何処なんだ?」
と一也が聞くと、隆二が「なんか奥多摩の方で撮影らしい、当日の9時に学校の制服着て都庁前に集合らしいぜ!」と言っていた。
多分都庁前で車に乗って皆で行くのだろう。そして俺はある事に疑問を感じた。
「そういえば撮影期間2泊3日って長くね?しかもその間ずっと制服着てなきゃいけないんだろ?」
「確かに長ぇな。だが楽しそうでいいじゃん!」
「まぁ、そこまで大きい会社じゃ無いみたいだし、こんなもんじゃね?」
隆二はワクワクしたように言っており、一也は一也でそこまで疑問に思っていない様子だった。
撮影日時は12月26日から12月28日と冬休みに入ってすぐな為、今日学校が終わり次第3人揃って必要物品を買いに行く事にした。

そして放課後、「とりあえずパンツの替えとかはいるだろ?」「一也は一応酔い止め買っとけよ?」「あー、そうするわまた裕也にゲロ吐くといけないしね。」と会話しながら買い物を済ませ、ついでにファストフード店で飯を食った後に解散した。

3人目

当日。
みんなで車に乗って移動するのは楽しかった。いや、愉しかった、かな。

アイツ、マジで制服似合う。
下半身が疼くのを必死で誤魔化してたからしんどかったけど、いやぁ眼福眼福。
裕也になら何されてもいいや。いや、されたい。
って、何考えてるんだよ。
頭をピシリと叩き、思考を通常に戻す。


都庁前で車を降りた。すると、
「……!?」
途端に眠気が襲い、そこから記憶がない。


「むぐっ!?むうー!」
目を醒ますと、口には猿ぐつわがあった。
頭に男子高校生のみを狙った誘拐事件がよぎる。
まさか、誘拐……?
身体を見ると、縛られていた。制服のまま。

顔を上げると、何が何だか分からないといった顔で裕也が縛られていた。
しかし、縛られ方が違う。
裕也の縛られ方は、よくミステリドラマで見るような手を後ろにした状態だった。猿ぐつわもされてない。

俺はというと、あんな漫画やこんな漫画でよく見るそんな縛り方だ。
言ってしまうと、かなり……エロい。

すると、突然部屋の扉がギィと開いて、ある人物がカメラを持って入ってきた。
その「人物」とは──。
「隆二!?」「ふふいー!?」

そう。その人物は隆二だった。
「ごめんなー!エキストラの話、ウソだったんだ!でも、ちゃんと撮影はするし。一緒のようなもんでしょ?」

カメラを片手に隆二は部屋の隅の白い台に置かれた──SMグッズを物色し、その中から鞭を手にした。


「んぐっ!」
バチンッという音とともに背中を打たれる。
「うぅん……制服越しだとやっぱり、あまり興奮できないみたいだね」
隆二はそう言うと、裕也の縄をほどいて、裕也の前に白い台を持ってくる。

「なんのつもりだ!隆二っ!!」
「さあ、なんのつもりだろうねぇ。それより裕也、もう我慢出来ないんじゃない?」
「っ!?」
裕也の目に逡巡が走る。彼の息遣いが荒くなっていることには俺も気づいていた。

裕也は震える手で、白い台に置いてあったオモチャと鞭を手に取る。
「わへほ!ふふふぁ!」
やめろ!裕也!と叫んだつもりだったが、うまく喋れない。口の中がおかしくなって、口の端からよだれが垂れる。

それを見た裕也のリミッターは外れたらしい。
瞬く間に、裕也は鞭とオモチャを持って目の前に来ていた。
「よだれなんか垂らして、はしたない」
ハァハァと興奮した顔で裕也は俺の顎を撫でた。