バスケ部襲撃?
「おはようございます。」
「おはようございます。」
俺と悠斗は挨拶して部室に入った。
「橘、如月、おはよう!」
とバスケ部部長の内原先輩が挨拶してくれた。
でも何やら部室が騒がしいような……。
「何があったんですか?」
と俺が聞くと、「高松が襲われた。」と2年生の先輩がこの部室で何者かに襲われたらしい。
高松先輩は救急車で病院に運ばれたらしい。ちなみに意識不明の重体だそうだ。
そして、凶器となる物は部室には無かったらしい。
内原先輩の話によると、犯人らしき人物を見た人がいるらしく、犯人は男三人だったらしい。制服を着ていたから学校の生徒なんじゃないかということだ。
「でも一体誰がこんな事を………。」
そう呟くと、部長が「まあ、警察に任せるしかないだろうな。とりあえず今日は部活を中止にするぞ。」そう言う。部活が中止になるのは仕方ないだろう、人が襲われているのだから。
悠斗と教室に行くとクラスはこの事件の話題で持ちきりだった。しばらくしたら担任の先生も来て「臨時の全校集会だ。」と言い体育館に向かう事になった。
全校生徒が集まり、校長先生が話を始める。
「皆さんこんにちは。今回の事件についてお話ししたいと思います。本日1時間目の授業中に3年生の高松君が何者かに襲われました。高松君は今現在意識不明の重体です。また、凶器と思われる物が現場にはありませんでした。なので警察は捜査を進めています。何か知っている事があれば教えてください。」
と校長先生が話すとざわつき始める。そりゃあそうだ、自分たちの学校内でそんな事件が起こっているんだから。
その後全校集会の後は授業は中止になり帰宅となった。俺は悠斗と一緒に帰ることにした。
「大変なことになったね。」
と悠斗が心配そうに言ってくる。
「ああ、まさかこんな事になるとは思ってなかったよ。」
そう言いながら俺は悠斗の家に泊めてもらう事にした。一人暮らしだから何かと不安だった。
「陽介と一緒に帰るなんて久しぶりだなぁ。」
「そうか?まぁ家の方向が違うから仕方ないか。」
そんな会話をしながら悠斗と一緒に歩いている時だった。