俺とあいつのフェチ同好会!?
「ん〜よく寝た。」
背伸びをして布団から出ると何故か学校の制服を着ていた。
「あれ?なんで制服のままなんだ?って昨日着替えずそのまま寝たわ。」
俺はたまに着替えるのがめんどくさいと制服を着たまま寝る事がある。ちなみに風呂は運動部の部室にはシャワールームがあるからそこで済ませている。
こんな事しても怒られないのは一人暮らしの特権だな。こんな事してばかりなのか最近では制服を着ていないと落ち着かなくなってしまったので、私服を着る機会がめっきり減ってしまった。
ちなみに通う学校の制服は学ランだ。
「もう学ランフェチと言っても過言じゃなくなってるかも……。」
とりあえずカッターシャツは洗濯した物に着替えて、学校に行く準備をする。
朝飯を食べる気が起きないので牛乳だけ飲んで家を出る事にする。
ガチャッ!バタンッ!カチャ…………
鍵を閉めて自転車に乗り学校に向かう。家から学校までは15分程なので近い方だと思う。
今日は特に予定も無いし授業が終わったらどうしようかな。まぁ帰ってゲームでもするか。そんな事を考えているうちに学校に着き駐輪場に自転車を止め教室に入る。
ガラガラッ!!
「おっす!」
いつものように挨拶しながら入る。するとクラスメイト達が一斉に俺の方を見る。
(えっ……なんか変なこと言ったか?)
自分の席に着くと隣の奴が話しかけてきた。
「おはよう!士郎昨日の動画見たぞ!すげーな!あんな凄いの初めてみたよ!」
その言葉を聞いてやっと理解できた。あぁ昨日のやつか。
「おぉありがとう。ちょっと恥ずかしかったけどね。」
そう言いながら少し苦笑いを浮かべる。
この隣にいるのは同じクラスの東雲雄介(シノノメユウスケ)と言う男友達だ。中学からの付き合いでいつも同じクラスになる事が多い。
身長180cm程の高身長でスポーツ万能、成績優秀でイケメンという完璧人間である。欠点と言ったらこいつも俺と同じ学ランフェチだというところくらいだろう。