美男のお兄様方は実は動物だったんです

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10か月前 370回閲覧
  • 性的描写無し
  • ファンタジー
  • 残酷描写無し
1人目

私の父は行方をくらましたアイドル
そして母は幼い時に私を置いてでていった
父の顔はテレビで知ってる
『あんたはねえ美しいあたしとこの人との間にできたのだから容貌はかんぺきね。』
ゆいつ覚えている母の言葉
行方はわからなくなってしまったが母が私をどうするか気にしていた父は施設で一緒に育った兄貴分に私のことをたくした。
見つかった時わたしは衰弱死すんぜんだったらしい。
そこから奄美家で育った

「あっやばい満月じゃん。ユウト兄さんに夜はしばらくだめっていわなきゃ。」
梨央にいさん、あなたもだめでしょ耳でてますよかわいいブチのたれ耳が
「リオとユウにいさんは短期だからいいよなあオレなんて2ヶ月だめだし。なれてるけどよ。」
パフと置かれた手にはモフモフの毛が
奄美家の美男のお兄様方は動物になってしまうのだ
全部なるわけじゃない耳としっぽはつくけど手までなるのはカイにいさんとジュリにいさんだけだ
あと長男のシンにいさんも耳とシッポつくんだけど寝るときのみ
コントロールできるらしい
私の名前は姫花(ヒメカ)
小さいころはひどい人生だったけど今は美男の動物人間になっちゃう五人のお兄ちゃんに囲まれてそして過保護すぎなぐらい守られています。
「あっまた音声録音しか出来なくなるしたまに吠えちゃうまあいっか。」
リオにいさんはバンドのボーカルなのだ手袋で手を隠して普通にライブしちゃう
この前なんて帽子ぬげちゃって
それをかぶりものでごまかして笑いとってたけど
ユウトにいさんなんて耳だしたままだったからまあいいのかな
「ジュリ、サボるなあ。母さんに怒られて枕にされるのは俺なんだからなあ。ケンケンケーン!」
フサフサ尻尾でボフンボフンたたかれてジュリにいさんが肩をすくめながら仕事部屋に戻っていく。
お母さんにすぐつかまるカイにいさん
お酒が大好きで昼でものんでる
だから捕まって枕にされるのだ
「カイおにいちゃんつかまえた。」
尻尾抱きしめる
「カイ、ジュリおそい。アララ、つかまっちゃったのね、カイはいいわヒメと遊んでて。」
ヤッター!
「ヒメありがとうな。ジュリがんばれ。」
「俺だけかよ。いてえやめろ俺の尻尾はみぢかいんだ。」
尻尾ひっぱられてお尻から入るように母さんに連れていかれた

2人目

カイお兄ちゃんのフワフワ尻尾にうもれる
尻尾は太いんだけどリオお兄ちゃんと同じ犬だ
「まったくヒメは甘えん坊だなあ。」
大きな三角みみをナデナデする
これをやっても怒らないのは私だけ
「あっまたカイがヒメ独占してるガオ。」
ユウトお兄ちゃんちょっと怖いよオオカミがおで突進されちゃあ

3人目

顔が怖いユウトお兄ちゃんだけど激甘
カイおにいちゃんの尻尾にくるまれている私ごと抱き締めてペロペロなめる。
「お兄ちゃんヨダレヨダレ。」
「あっごめんあんまりにも可愛からなめちゃったあ。」
銀色の狼が尻尾をふってる
「ただいま、わっ姫が食われる。」
金髪を結わえた鼻が高い美男子
バンドやりながらビジネスもこなす長男シンお兄ちゃんだ
「シンにい、ユウどけて重いよ。」
「カイ、母さん手伝わないと後で尻尾つけねコチョコチョの刑にされるよ。」
「僕は免除されたからいいの。昨日から資料の手伝いやら発注やら大変だったんだから。」
「ごめんね。聖と立ち上げた『チッポン』が起動に乗りすぎてもうサヨさんだけじゃ手がまわらなくて。」
聖さんはデザイナーで子供の支援したいとあらたな事業を始めたらしい
「姫喜んでヒメが描いたブラザーズシリーズが小さい子だけじゃなくて小学生にも大人気なんだよ。」
「あの落書きデザインでだしちゃったの?」
「落書きであれだけ可愛い絵をかいちゃうなんて姫天才だね。クンクンいい匂いお菓子食べたい。」
ばれたか、学校でケーキ作ったの。
「人数ぶんないから。シンお兄ちゃんだけ。」
「ズルいズルい。いいもんはなさなさいないから。」
後でまた作らないと
ジュリにいちゃんのご機嫌とりのためにもまあいっか

4人目

「姫、臭くないの?」
完全に大きな犬状態のジュリ兄ちゃんの上で寝てたら真顔でお母さんがきいたのでユウト兄さんが飲んでた紅茶を吹いた。
「顔がぶちになる。」
私がお腹の上でゴロゴロしてるから喧嘩にならないが普段なら喧嘩になるとこだ。
「ごめんね。いい匂いになったよ。姫、僕の側にお出でよ。」
体縮めて抱き抱えられたのでフワフワだ疲れてる時だけ獣化するので今だけのお楽しみだ長毛だけどダブルコートてやつみたいで中はフカフカ、極上のベッド
「ユウト兄ちゃんの方が獣臭する。」
ワザと言ったら体の臭い確認しながらお風呂に行ってしまった
「ユウトには禁句だって、当分出てこないよ。」
リオ兄さん顔は笑ってる。
「風呂場に行っただけなら良いかと。気にしすぎるとボディケアーグッズ買ってきて大変だし……」
「そんな事あったの?」
「夏場にさあレコでこもっててその後に臭いて……」
「ユウト兄ちゃんじゃなくてこれのことだったのにそんな事が。」
ベッドかしている犬の後ろ足を掴む
「それは臭いね。」
「かあさんひどい。」
私の胸に鼻のっけていじけてしまった
撫でると嬉しそうに目を細める
「眠いいいやここでねよ。」
カイな兄ちゃんが持たれたので柔らかい尻尾ぶとんになった。
「シンの尻尾じゃねこごち悪い。」
お母さんが文句をいいながら本物の柴犬、小豆を枕にする
慣れてる小豆は耳をピクリと動かしただけでお気に入りの毛布の上で寝ている。
それぞれ部屋はあるけどだいたいみんなかたまってリビングで寝てしまう
「アララみんな寝てるわ。」
居候の聖さんの声だけしてふんわり温かい毛布をかけてくれる。
聖さんもここで寝るかな?