ホテル『スコークス』の呪い

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  • ホラー
  • 性的描写有り
  • 暴力描写有り
1人目

俺は雷(いかづち)快斗だ。男子校に通っている高校2年生の男子だ。
「おはよう。」
とクラスメイトに挨拶をして自分の席に座る。
そしていつもの様にクラスメイトと他愛もない話をしてホームルームの時間まで過ごす。
「なぁなぁ、今日、学校終わったらあそこ行ってみないか?」
と悠二が言う。
あそことは行く人が皆行方不明になる事で有名な廃ホテルだ。
「お、面白そうじゃん!」と俺達はノリノリだった。そして放課後に噂のホテルに向かった。
「ここだな、見た感じいかにもな雰囲気だなぁ。」と悠二は言う。
確かに雰囲気があるなぁと思いながら俺達は中に入っていく。中に入ると薄暗く、少し埃っぽい臭いがした。
部屋を一つひとつ見て回る。元ホテルだけあって広い。しかし、何も起こらなかった。「やっぱりただの噂か?もっと探索しようぜ!」と言いながら探索を続けていると、突然目の前の壁が崩れたのだ。そこには地下へと続く階段があった。
「おいおい!こんな所に階段なんてあったのかよ!」と興奮気味で悠二は言った。
そしてその階段を下っていくと大きな扉があり鍵は開いているようだったので入ってみると、そこは体育館倉庫みたいにバスケットボールや跳び箱などが置いてある場所だった。
「ホテルにバスケットボールに跳び箱?何なんだここは?」と悠二は不思議そうな顔をしながら言った。
「高校とかが合宿所として使えるようにしているんじゃないのか?」と俺が答えると、「まぁそんなもんなのかね。」と悠二は納得していた。

2人目

悠二と二人、倉庫の中を物色していると、奥の方に古びたダンボール箱を見つけた。埃を払いながら中を覗き込むと、何かのパンフレットが何枚も入っている。どれも同じもののようだ。

「これ、何だろ?」と悠二が1つ取り出し、俺も続いて手に取った。それは確かにここの施設の合宿のパンフレットだった。雑誌形式で表紙には大きく「野舞学園 男子強化合宿のご案内」と書かれている。

野舞学園?聞いたことがない。俺たちが通う高校の名前と似ているが、全く知らない学校だ。不審に思いながらも中を開いてみる。

パンフレットには、この施設で行われる合宿の目的が熱く語られていた。曰く、「心身ともに鍛え上げ、真の男を目指す」と。その理念を体現するかのように、様々な訓練風景の写真が載っていた。

そして、ページをめくると、まさにこの場所でトレーニングをする生徒たちの写真が目に飛び込んできた。バスケットボールをしたり、筋トレをしたりと、皆汗を流している。
しかし、その写真に写っている男子生徒たちは皆全裸だった。汗で光り躍動する筋肉。その光景は、俺たちが普段見慣れている体育の授業とは全く違うものだった。