オムライス
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100文字以下
5人リレー
1年前
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2人目
今日で彼女が亡くなってから、49日目だ。
人は亡くなると星になる。子供のころ愛読していた絵本にはそう書かれていた。
だから僕は、今日も星空を写真に収める。彼女の星が空に輝かないかと心待ちにして。
はる
3人目
彼女はオムライスが好きだった。
とろりとした半熟の卵に、真っ赤なケチャップの乗ったやつだ。
彼女はいつもオムライスを頬張ると、子供のように幸せな笑顔を浮かべる。
僕はその笑顔を見るのが好きだった。
4人目
まどろみの中、眠りに落ちる。
夢の中で彼女はオムライスを食べていた。
「久しぶり」
僕が声をかけると「もう行かなくちゃ」彼女はそう言って外へと駆けてゆく。
不意にアラームが鳴り、僕はハッと目を覚ます。
ノブ
5人目
目覚まし時計が朝を告げている。彼女がくれた時計だ。
「いつまでも落ち込んでたら、ダメだからね」
彼女が、そう言ってくれているような気がした。
ひさびさに、オムライスでも作るか。僕は台所へ向かった。