バナナを求めて……。

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1人目

この世には不思議な言い伝えが存在する。それが黄金のバナナを食べると神様になれるというものだ。
「大我確かめてみないか?」
「その前に黄金のバナナってなんだよ!そんなの存在するのか?それに食べれる物なのか?」
俺は至極当然な疑問を口にした。
「ああ、それは実在するらしいぞ、まずは黄金のバナナを探さなきゃな!」
と翼は言うが俺はそんなものあるとは到底思えなかった。しかし、もしあったらどうなるんだろうか…………..。

2人目

「翼、お前まじでそんなふざけた話信じてるのか?」
俺は半笑いで言った。黄金のバナナだなんて、まるで子供の冒険譚に出てくるような荒唐無稽な話だ。だが、翼の目は本気だった。いつもなら軽口で流すようなやつなのに、今回は妙に熱が入っている。
「大我、いいか? この言い伝えはただの噂じゃない。古い書物にちゃんと書いてあるんだよ!」
翼は鞄からボロボロの革表紙の本を取り出した。ページをめくると、確かにそこには古い文字で「黄金のバナナ」の記述があった。
黄ばんだ紙には、こう書かれていた。
「黄金のバナナは、神々の力を宿す聖なる果実。その形は男根を象り、食べる者は神の力を得る。ただし、その果実を手に入れるには、試練を乗り越えねばならぬ」