プライベート カオスクロスクロニクルEpisode1

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3000文字以下 30人リレー
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  • 二次創作
  • クロスオーバー
1人目

世界、宇宙、次元……これらは1つだけではない。

数千、数万、数億と…数え切れないほどに存在している。

そしてそれらの世界や宇宙、次元ではいくつもの多種多様な物語が紡がれている。

ある物語では正義のヒーローと悪党の戦いを、
またある物語では少女達の日常を、
またある物語では昔の歴史を元にした話を、
またある物語では少年とロボットの友情を、
またある物語では異世界を舞台にした勇者と仲間達の冒険を、
またある物語では電脳の世界で過ごす者たちを、
またある物語では凶悪な怪獣に必死で抗う人達を、
またある物語では青春真っ盛りな男女による恋愛を、
またある物語では天使や悪魔、神々などが出てくる神話を、
またある物語ではスポーツに情熱を燃やす男達を、
またある物語では人間同士の愚かな戦争を、
またある物語では一人の女性が運命の人と結婚するまでの出来事を、
またある物語では意味のわからない笑いを、
またある物語では人間ではなくなってしまった者の悲しみを、
またある物語では魔法少女になった少女達を、
またある物語では大泥棒や怪盗が華麗にお宝を盗む瞬間を、
またある物語ではホビーで戦う少年達を、
またある物語では恐ろしいゾンビやオバケによる恐怖を、
またある物語ではお姫様と王子様が結ばれるまでの過程を、
またある物語では地球人と宇宙人の出会いを、
またある物語では名探偵による推理を、
またある物語ではとある人物の人生を、
またある物語では動物達による癒やしを、
またある物語では大切な人を失った者の復讐劇を、
またある物語では人々を食い散らかすサメ……のようなものを、
またある物語では宇宙を舞台にした大スペクタクルを、
またある物語では料理を作り味わう様子を、
またある物語では世紀末のような世界で必死に生きる人達を、
またある物語ではカードでモンスターを召喚して戦う者たちを
またある物語では忍者や侍が活躍する話を、
またある物語では夢を見て頑張るアイドル達を、
またある物語では無人島を舞台としたサバイバルを、
またある物語では転生して前世の知識やチート能力で無双する様子を、
またある物語では遠い未来で起こるかもしれない出来事を、
またある物語では生き残りをかけたデスゲームを、
他にも多くの物語が描かれてきました。



これはそんな幾多の物語が交わり、それにより生まれた混沌のストーリー……
果たしてその先に待ち受けるのは希望か絶望か、それとも___虚無か。

2人目

「━━━話をしよう。あれは今から三十六万……」

「……いや、このようなことは久しぶりだ。どう話せばいいものか……」

黒い空間の中、黒いシャツとジーンズで装った一人の男がケータイを手で遊ばせ、揺ら揺らと歩きながら何かに語りかける。

「もはや時間は意味を成さない。暇を持て余している私だが久しぶりに少し焦っていてね」

「私の名はルシフェル。まあしがない、時の旅行人だ」

Lucifer。彼は空間にそう文字を浮かべながらそう名乗る。

「私はまあ、バッサリと言えば時や空間を渡れる力を持っていてね……」

「普段は様々な世界や時空、宇宙で起こる事象や物語を俯瞰して楽しんでいるのだが……」

そこまで言うと彼は言葉を止め、指をパチンと鳴らす。所謂フィンガースナップ。その音と動作が完了した瞬間、黒い空間にはまるでモニターのように景色が色付く。

「見てほしい。これは所謂多元宇宙やそれを内包する様々な世界……次元などを私が分かり易く図式化したものだが……」

「そこに歪みが生じている」

パチン。再び指の音を鳴らす。視覚的に、その景色に歪みが生じる。まるで、複数の世界や次元が混ざり合うように。

「……分かるかい?複数の世界、宇宙、次元。それが何者かに歪められたように、渦に巻き込まれるように、一つに集まっていく……」

「こういう事象は何も初めてじゃない。むしろ全体で見ればそう珍しくないんだが……」

少し言葉が澱む。少しばかり目に手を当ててから、改めて彼は語り出す。

「どう表現しようものかな……今回のパターンは……」

「何か悪知恵を付けた奴が糸を引いているようだ。時空間融合自体は面白くなりそうで見ておきたいんだが……」

「神は絶対、だからね。時の旅行人は一時休業……」

彼は覚悟を決めたのか。
語る方から目を背けて、黒い空間から白い光を取り出す。

「━━ここからしばらくは、時の案内人だ」

パチン。
黒い空間が白く染まって、その音が響いた時にはその姿はもうそこにはなかった。

3人目

「光神話、再び」

ルシフェルの言うとおり、ゆっくりではあるが複数の世界、宇宙、次元が融合し始めている。
そしてその影響は様々な世界で出始めていた。



ここはとある世界の天界に存在する国、エンジェランド。
このエンジェランドが存在する世界でも異変が起こっていた。

「ピット、急に呼び出してすいません」
「気にしないでくださいパルテナ様!それより話って……」
「はい。最近人間界の各地やこのエンジェランドで冥府軍が現れてるのはご存知ですよね?」
「はい。数ヶ月前から突然出てきて、パルテナ軍と自然軍合同で対処してします。けど、いったいどうしてでしょう…メデューサもハデスも前に僕が倒したはずなのに」
「実は先程、その冥府軍がなんと別の世界から現れてることが判明したんです」
「えぇ!?別の世界!?冥府軍が!?」
「はい。少し前にナチュレ率いる自然軍から人間界で空間に穴が空いてたのを発見したとの報告がありまして。
その穴を調査したところ、なんとその穴がこの世界とは異なる別の世界へと繋がってることが判明しました。…と言ってもどのような世界に繋がってるのかはわかりませんでしたけど…」
「じゃあ冥府軍もその穴から…?」
「そうです。数日ほどその穴を監視しましたが、それはもううじゃうじゃと出てきましたね」
「なるほど…けど、何故別の世界から冥府軍が…?」
「さぁ?」
「さぁって…」
「正直なところまだまだわからないことだらけなんですよね。今回の冥府軍が別の世界からこちらの世界に来てることだけは判明しましたが、それ以外のことはまだまだ謎なんです。
……そこでピット。あなたにはあの穴の中に入ってもらい、その先にある別の世界の調査をしてきてほしいんです」
「別の世界の調査ですか?」
「はい。やつらが別の世界から来てる以上、その世界を調査すればなにかわかるかもしれません。」
「なるほどです。わかりました!このピット、全身全霊を持ちまして、その穴の先にある世界を調査します!」
「ふふふ、頼もしいですね。では、早速お願いしますね」
「了解!ピット、行きます!」
こうして女神パルテナからの指令を受けた天使ピットは、人間界にある別の世界へと繋がってる穴へと向かった。

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