直感と運命の関係性はなんだろう。
自由には人の本性を写し出す力がある。
それは限られた時間でもなく限定的な状況でもなく、途切れ途切れに感じる退屈の中にある。
あぁ、僕の世界のことだ。
頭ではわかってる。心でも分かってることがある。
心には明確な理由がなくそれそのものが証拠であると僕に訴える。
判断を下す体はいつも心を贔屓する。まるで血液を人質に取られたかのように怯えている。
人質…細胞質とでも言うのだろうか。この際どうでもいいことだね。
頭はいつも誠実でエゴのない答えを出している。たとえ間違っていても僕は信じていたい。
だから僕には必要だった。頭でも心でも体でもないないもうひとつの何か。
それは、神だ。
そして、僕こそが神だ。そうに違いない。
神を嫌な気持ちにさせるものは悪だ。
だから、親も、学校の奴等も、全員、悪だ。
だから殺す。
僕は朝起きると、そう決意した。
台所から一本、包丁を拝借すると、まだ眠っている父と母を殺した。
首を切断してやったのだ。
それから、ガソリンとライターを準備して学校に向かった。
学校で授業が始まるのを待つと、すべての出入り口をふさぐようにガソリンを撒き、火をつけた。
かつてソドムとゴモラを滅ぼした天の火だ。
学校中の生徒と教師のほとんどが焼け死んだ。
すると、警察が来て、僕を捕まえようとした。
ふざけるなっ!
僕は神だ!
神は正義なんだ!
奴等は悪なんだ!正義が悪を滅ぼして何が悪い!
僕に逆らう奴はみんな悪魔の手先だ!
殺す!
僕は警察の一人を手刀で首をへし折って殺すと、銃を奪った。
そして、次々と警察の頭を撃ち抜いて行った。
殺した警察どもから銃を奪い、次々撃ち殺していく。
逃げ遅れた生徒も撃ち殺す。
「死ねっ、死ねっ!神を理解しないやつらに生きる価値なんかない!」
ひたすら撃ちまくった。