木こりの話
もう木が少ししかない時代
最後の森林地帯に木こりの親子がいた。
茂三と茂四郎、4代続く木こりの家系だ。
最後の森林は様々な野生生物が追い立てられて熾烈な生存競争が繰り広げられていた。
年々その熾烈な生存競争は、無論のこと激しくなり今日も茂三と茂四郎は野生の生存競争の
渦に巻き込まれていた。
茂三「今年ももうおしまいだな茂四郎。冬越しの薪も、節約して持つかどうか怪しいの。」
茂四郎「街じゃもう買い占め暴動起きているみたいですね親父。」
茂三「金は稼げても、明日を生きるための木はすぐに生えるものではないからなぁ。わしらの職がなくなった時が人類の終焉じゃ。」
さらに人類もこの時代、木に頼った文明にもかかわらず種族間の争いや、王国同士の争いの過熱により自らの生命線を断とうとしていた。危機をもった王国や個々の種の頭領は表向きの停戦をしているが生き残るための闘争は、局地的に勃発する始末だ。
茂四郎「そうだな、親父。木こりの仕事がなくなったら、人類の存続も危ぶまれるだろう。」茂三は深いため息をつきながら、森の木々を見つめました。彼らの仕事がただ木を切ることだけでなく、それ以上の意義を、木こりの仕事に感じていたのです。
この最後の森林は、彼らにとってただの生計の手段以上のものでした。茂三と茂四郎、そして彼らの祖先たちは先祖代々、木こりを生業にしていましたが、森から必要以上に奪うことなく、その恵みを受け継いできました。それは古来より伝わる森の精霊の言い伝えが彼らの心に深く根付いていたからです。森の木々が枯渇するようになった要因は、彼らには検討もつきませんでした。森からどれだけの資源を取るのかは、慎重に決めてきており、木々が枯渇するはずはなかったのです。この森の現状に、彼らは理由を見出せませんでした。
茂三「茂四郎、お前は森がなくなっても生き抜ける自信があるか?」
茂四郎は沈んだ表情で頷きましたが、その心の奥では不安と焦りが渦巻いていました。
茂四郎「親父、でもどうすればいいんだろう。このままでは森も、人も滅んでしまうような気がする。」
茂三は茂四郎の肩を叩きました。
茂三「まだ終わっていない。終わらせては、いけないだろう。」
その夜、茂三は、祖先から受け継がれた古い文献を引っ張り出してきました。その中には、森の精霊との古い契約が記されていました。その契約書に書かれた署名には、茂三たちの祖先である茂左衛門の名前と、見慣れない名前「Leaf-san」と書かれた跡がありました。それはおそらく、精霊の名前だろうと彼らは考えました。
茂四郎「Leaf -san...か。これはリーフさん、ということなのだろうか」
茂三「わからないが、精霊に寿命はない。こいつは今も、どこかで生きているはずだ。この精霊の力が、俺たちには必要だ。明日、朝日が出たらすぐに出発しよう。」
茂三と茂四郎は、北欧スウェーデン、ストックホルムで誕生したブランド「ガストンルーガ」のバックパックを取り出して旅の準備を始めた。このバックパックは、ノートパソコンも入る優れもの。防水機能もあり、突然の雨にも対応。また、すぐにアクセスできるジッパー付きのフロントポケットには定期券やイヤホンなどすぐに取り出したいものを収納ができる優れものだ。通気性もよく、長時間背負ってても疲れ知らずの軽量設計である。