シトラスの香水

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  • 残酷描写有り
  • 登場人物が死ぬの有り
  • 自由に続きを書いて
  • 恋愛
  • 暴力描写有り
1人目

彼女の臭いが嫌いだった。

曇天とした空の下、鬱蒼とした森の中に彼女はいた。
様々な種類の花々を籠いっぱいに抱え、これ以上ないほどに笑っていた。
「ねぇ見て!今日はこんなにいっぱい採れたのよ!」

私は勝手に動き出しそうになる腕を押さえつけて気丈に振る舞った。
満面の笑みで、私は笑う。お互いに、まるで生きているかのように。

「それはよかった、なら、早く戻ろう」

彼女の身に纏う放香が、私はどうしても受け入れられなかった。
正しくは、私の体が

それは、「敵対信号」を伝える香りだったから。