呪われたゲームセンター

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最近、友達のタケシから「めちゃくちゃ怖いゲームセンターがある」って話を聞いたんだ。俺はホラーとか苦手だから最初は行く気なかったんだけど、みんなで行こうって話になってさ。断るわけにもいかなくて結局行くことになったんだよね。

場所は町外れの寂れた商店街の中にあって、周りはほとんど廃墟みたいな建物ばかり。夜になると一層不気味さが増す。俺たちが到着した時には、すでに日が落ちてて辺りは真っ暗だった。看板も壊れかけてて、なんか嫌な予感がしたんだよ。

「ここかよ…」って俺が言うと、タケシが「ビビってんのか?」って笑いながら言ってきた。いや、そりゃビビるだろ。こんなとこ、普通の人間なら誰だって怖いって思うはずだって。

でも、みんなもう中に入る気満々だったから、俺も仕方なく後に続いた。中に入ると、そこは普通のゲームセンターとは違って、全体的に薄暗くて埃っぽい。電球がチカチカしてるのがさらに不気味さを引き立ててた。

「これ、絶対やばいやつだろ…」って心の中で思いながらも、タケシが「ほら、あの奥にあるゲームが一番怖いんだぜ」って指差したのは、古びたアーケードゲームだった。画面には何も映ってなくて、電源が入ってるかどうかもわからない。

「ほんとに動くのか?」って聞くと、タケシは「試してみりゃわかるだろ」ってコインを入れた。すると、機械がガタガタと音を立てて動き出したんだ。画面には古い8ビットのグラフィックが映し出されて、なんか懐かしい感じがした。でも、なんか不気味なんだよな。

ゲームを始めると、主人公は幽霊屋敷の中を探検する設定だった。まあ、ありがちなホラーゲームの展開だと思ったけど、進めていくうちに、なんか妙な気分になってきた。キャラクターが進むたびに、画面の端っこで何かが動いたり、声が聞こえたりするんだ。おかしいなって思って、後ろを振り返ったけど、誰もいない。これはただのゲームだってわかってるけど、やっぱり気味が悪い。

「おい、これマジでやばいぞ…」って言うと、タケシが「お前もやってみろよ」って俺にコントローラーを渡してきた。俺は嫌な感じがしたけど、みんなの手前断るわけにもいかなくて、仕方なくプレイした。

その瞬間、ゲームの中で主人公が俺の名前を呼んだ。びっくりして、思わずコントローラーを落とした。

「な、なんだよこれ…」って呆然としてると、画面が一瞬真っ暗になって、次に映し出されたのは俺たちが今いるゲームセンターの内部だった。しかも、リアルタイムで動いてる。画面の中に映った自分たちを見て、俺たちは全員、凍りついた。

その時、突然、後ろから誰かに肩を叩かれた気がして、振り返ると――

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後ろを面倒くさそうに振り返ると老人がいた。風貌としては野球帽子を被った怪しい雰囲気を纏った店員らしき老人。
「ここのゲームセンターはちょっと変わっててね。」
「…自分を映し出す鏡の様なゲーム」と告げた。
「え?」目を細めながら「どーゆーことっすか?」
「やって見ると分かるよ。」
と告げて立ち去っていった。鳴り響いてるゲームの騒音の中、妙に浸透してくる声だった。


俺はゲームの画面を混乱する中、凝視した。
コントローラーを恐る恐る動かすと自分がゲームの主人公になり幽霊屋敷の中に入っていったのだ。あの主人公から再度、名前を呼ばれた。「応援してるよ」とだけ告げて煙に巻かれて消え去った。
そこで没入し出して再度コントローラーをいじってみた。ジャンプだったり、しゃがんだりと。テンポ良く動かした。
ゲームが初期から始まる。
自分は気味が悪くなってゲームを辞めたくなった。どうしようかと4分くらい考えたのちゲームを唐突に放棄し、
ゲームセンターの外に行こうとタケシに告げようとしたが何故かタケシ達がいなくなっていたのだ。
マジで?どこだ?急いで外に出た。やはりタケシ達はいなくなっていた。
仕方なくゲームセンターにゆっくりと戻った。もう一度、店内を見回してみたがタケシ達はいなかったのだ。
なんだあいつら。。
するともう一度あの老人が俺の前に眼前とたっていて。
「あのゲームを始めた方が良いよ。」とだけ告げてまた暗がりのゲームセンターの中に消えていった。
俺はいつの間にかあのゲームの台に佇んでいた。何かに後押しされた様にゲームを再開していた。