恋人アプリ?

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  • BL
  • 性的描写有り
1人目

夜、自分の部屋でスマホを弄っていると『気になるアイツに告白しよう!このアプリを使えば100パーセント成功するよ!』そんな謳い文句の怪しいアプリ広告があった。
怪しいから無視しようと思ったが何故か俺の指はそのアプリ広告をタップしていた。

アプリサイトには『アプリ画面を相手に見せて告白するだけでOK!例:アプリ画面を相手に見せながら『俺の恋人になってください。』と言う。すると本当に恋人になって色々とあれやこれやが出来ちゃう!』と書かれていた。
その時俺はなんだか面白そうと思ってアプリをダウンロードしたのだ。
「使う相手は……。よしアイツにするか!」
使う相手を思い浮かべたが今日はもう遅いし明日も学校だから寝ることにした。

翌朝朝練のため更衣室に入ると昨日ターゲットにすると決めた同じクラスの霧島悠二がいた。
「あっ晃希おはよう!今日は早いんだな!」
「おう、今日はなんだか早く起きたから久しぶりに早めに来たわ!」
霧島は既にユニフォームに着替えており今すぐにでも走り込みに行きそうだった。
「霧島コレ見てくれよ。昨日面白いもの見つけてさ!」
そう声をかけると霧島は「ん?なんだなんだ?」と振り返ってこちらを見てきた。

2人目

ブーッとスマホが震え出す

「なんだ!??」
俺はスマホの画面をみると
一面ピンク色になっており画面の真ん中には白字で【霧島悠二のステータス】▼と書かれてある

「あー…わ、わりぃ霧島!
先行ってくれ、俺……」
(行けそうにない)と言おうとしたら
霧島に言葉を被せられた
「晃希、俺になにか伝えたいことがあるんじゃないか?」
「え……」
(言っていいのか…?)

俺は恐る恐る霧島に近づき
再びスマホの画面を見せる、そして
「 俺の恋人になってください。 」

しばらく霧島の反応がなく
やっちまったか?所詮アプリだよなと
頭の中でぐるんぐるんとパニックを起こす

3人目

「晃希……実は俺もお前のことが好きだったんだ。嬉しい♡」
そう霧島が言って抱きしめてきたからついつい抱き締め返してしまうと、「めっちゃキスしたいんだがいいか?ってかしてやる!」問答無用でキスをされる。

ディープなキスを3分くらいしていたら誰かが来る音がしたので、顔を離しいつも通りを装う。
「中島と霧島おはよう!って顔赤いけど大丈夫か?」
「「だっ大丈夫だから!」」
やって来たのは同じクラスの市川雅人だった。コイツは何かと敏感でしかも人の恋路を面白がって茶化す様なヤツだ。
そんな奴には絶対知られたくないので必死に演技をする。
「ふーん、なんか怪しいけどまぁいいか。」
市川はユニフォームに着替え「じゃあ先に走り込み行って来るな!」と更衣室を後にした。

「「はぁ〜、助かった。」」
2人同時に言うからつい笑ってしまいもう一度キスをしてから俺はユニフォームに着替え、霧島が待っててくれたため一緒に走り込みに行った。

4人目

朝練終わった後も俺と悠仁は一緒に教室に向かったり、休み時間の度に空き教室でキスしたりと離れる時間を作らないようにしていた。
そして夕方の部活も終わり制服に着替え学校の外に出ると「晃希……今日誰もいないから……家くる?」顔を赤くしながら言ってくる悠仁が可愛くて可愛くて、抱きしめながら「行く!早く行こう!制服エッチしちゃお!」とはしゃいでしまった。

悠仁の家に行きエッチなことを楽しむと周りの人達にどう見られようがどうでも良くなり、悠仁と堂々と教室でも部活中でもイチャイチャするようになった。
よく見るとあの市川だって2年生の先輩とイチャイチャしているし、部活メンバーほとんどが誰かとイチャイチャしていたから気にする事もなかった。
「晃希……離したくない……。一生そばに居てくれ!」
「悠仁、俺もだ!悠仁と離れる気はないぜ!」
キスをしていると休憩時間が終わり練習が再開される。

最近は学校の授業や部活の練習時間も悠仁と引っ付いていたい欲が強くなっている。それは悠仁も同じでずっとこちらを見つめてきたりしている。
この日も部活終わったら悠仁の家に行きエッチな事を楽しんだ。

5人目

そして悠二を恋人にしてから一ヶ月が経過した。
その頃には毎日セックスをせがんでくる悠二に疲れ果ててしまい、一生続くと思っていた愛情がとうに尽きてしまっていた。
俺は自室のベッドに一人横たわりながら今後のことを考える。

「次の恋人を作るか・・・」

俺には次の恋人候補として以前から目をつけていた男がいた。
それは市川の恋人の2年の先輩の西園寺だ。
だが別に西園寺には好意は無い。
ただあの忌々しい市川の顔を絶望に染めたいだけなのだ。
市川の眼の前で俺が西園寺とセックスをしている様を見せつけたとき、市川は一体どんな表情を浮かべるのだろうか、想像するだけで笑いが込み上げてくる。

「さて、西園寺を恋人化させるのは明日にでもするとして、悠二はどうするか。」

この一ヶ月の間にわかったことだが、悠二は完全に俺に惚れきっていて、俺とのセックスのためなら多少の犯罪紛いのことでもやりそうな執着ぶりだ。
下手に別れを切り出すと何をしてくるかわからない以上、捨てるのはまだ早い。
悠二の愛情はまだ利用価値がある。

「よし、明日のプランが決まったぞ」

翌日、いつもと変わらず学校の授業が終わり、放課後が訪れる。
そして1年2組の教室に入る市川。

「よう霧島!内緒の話って何?」
「市川!悪いな、放課後にわざわざ呼び出しちゃって」
「別にいいけど、わざわざ誰もいない放課後の教室に呼び出すって、まるで告白みたいじゃん」
「お前、西園寺先輩と付き合ってるだろ、告白なんかしねーって」
「だよな~!だから何の用か全然心当たりなくってさ」
「ああ、実はこれを見てほしくて、ちょっとこっち来てくれ」
「ん?お前の鞄の中?エロ本か何か?」

悠二のもとに行き、鞄の中を見る市川。

「別に変なものは入ってないけど、何を見てほしいんだ?」

悠二はすかさず市川に背負い投げをかけ、床に倒れ込む市川を抑え込んだ。

「痛ってえ!霧島!何しやがる!」
「動けないだろ!晃希!言う通りに市川を抑え込んだぞ!」

「よくできたな、悠二。後でご褒美をあげよう」

教壇の下に隠れていた俺は立ち上がり、床で抑えつけられている市川を見下ろした。

「なんで、中島がここに?お前らが仕組んだのか?」

混乱する市川の質問に答えず俺は教室の外に向かって手をならした。
「西園寺せんぱ~い!入ってきていいですよ~!」

教室に入ってくる西園寺。

「なんで西園寺先輩が?」

状況が飲み込めていない様子の市川。

「西園寺先輩だけど、今日から俺の恋人だから。んで、今からここでセックスするから見といてよ」
「は?何バカなことを・・・お前霧島と付き合ってんだろ!ふざけんな!」
「悠二~、こいつうるさいから口に雑巾でも詰めといて」

何のためらいもなく市川の口に雑巾を詰める悠二。

「さあ、じゃあ服脱ぎましょうか先輩。元彼の前で俺達の濃厚なセックスを見せつけてやりましょう」
「ああ、中島。愛してる」

既に西園寺の恋人化は済ませている。
さあ、徹底的に市川の脳を破壊してやる。

「悠二、お前もそのまま市川を犯せ」