恋人アプリ?
夜、自分の部屋でスマホを弄っていると『気になるアイツに告白しよう!このアプリを使えば100パーセント成功するよ!』そんな謳い文句の怪しいアプリ広告があった。
怪しいから無視しようと思ったが何故か俺の指はそのアプリ広告をタップしていた。
アプリサイトには『アプリ画面を相手に見せて告白するだけでOK!例:アプリ画面を相手に見せながら『俺の恋人になってください。』と言う。すると本当に恋人になって色々とあれやこれやが出来ちゃう!』と書かれていた。
その時俺はなんだか面白そうと思ってアプリをダウンロードしたのだ。
「使う相手は……。よしアイツにするか!」
使う相手を思い浮かべたが今日はもう遅いし明日も学校だから寝ることにした。
翌朝朝練のため更衣室に入ると昨日ターゲットにすると決めた同じクラスの霧島悠二がいた。
「あっ晃希おはよう!今日は早いんだな!」
「おう、今日はなんだか早く起きたから久しぶりに早めに来たわ!」
霧島は既にユニフォームに着替えており今すぐにでも走り込みに行きそうだった。
「霧島コレ見てくれよ。昨日面白いもの見つけてさ!」
そう声をかけると霧島は「ん?なんだなんだ?」と振り返ってこちらを見てきた。
ブーッとスマホが震え出す
「なんだ!??」
俺はスマホの画面をみると
一面ピンク色になっており画面の真ん中には白字で【霧島悠二のステータス】▼と書かれてある
「あー…わ、わりぃ霧島!
先行ってくれ、俺……」
(行けそうにない)と言おうとしたら
霧島に言葉を被せられた
「晃希、俺になにか伝えたいことがあるんじゃないか?」
「え……」
(言っていいのか…?)
俺は恐る恐る霧島に近づき
再びスマホの画面を見せる、そして
「 俺の恋人になってください。 」
しばらく霧島の反応がなく
やっちまったか?所詮アプリだよなと
頭の中でぐるんぐるんとパニックを起こす
「晃希……実は俺もお前のことが好きだったんだ。嬉しい♡」
そう霧島が言って抱きしめてきたからついつい抱き締め返してしまうと、「めっちゃキスしたいんだがいいか?ってかしてやる!」問答無用でキスをされる。
ディープなキスを3分くらいしていたら誰かが来る音がしたので、顔を離しいつも通りを装う。
「中島と霧島おはよう!って顔赤いけど大丈夫か?」
「「だっ大丈夫だから!」」
やって来たのは同じクラスの市川雅人だった。コイツは何かと敏感でしかも人の恋路を面白がって茶化す様なヤツだ。
そんな奴には絶対知られたくないので必死に演技をする。
「ふーん、なんか怪しいけどまぁいいか。」
市川はユニフォームに着替え「じゃあ先に走り込み行って来るな!」と更衣室を後にした。
「「はぁ〜、助かった。」」
2人同時に言うからつい笑ってしまいもう一度キスをしてから俺はユニフォームに着替え、霧島が待っててくれたため一緒に走り込みに行った。
朝練終わった後も俺と悠仁は一緒に教室に向かったり、休み時間の度に空き教室でキスしたりと離れる時間を作らないようにしていた。
そして夕方の部活も終わり制服に着替え学校の外に出ると「晃希……今日誰もいないから……家くる?」顔を赤くしながら言ってくる悠仁が可愛くて可愛くて、抱きしめながら「行く!早く行こう!制服エッチしちゃお!」とはしゃいでしまった。
悠仁の家に行きエッチなことを楽しむと周りの人達にどう見られようがどうでも良くなり、悠仁と堂々と教室でも部活中でもイチャイチャするようになった。
よく見るとあの市川だって2年生の先輩とイチャイチャしているし、部活メンバーほとんどが誰かとイチャイチャしていたから気にする事もなかった。
「晃希……離したくない……。一生そばに居てくれ!」
「悠仁、俺もだ!悠仁と離れる気はないぜ!」
キスをしていると休憩時間が終わり練習が再開される。
最近は学校の授業や部活の練習時間も悠仁と引っ付いていたい欲が強くなっている。それは悠仁も同じでずっとこちらを見つめてきたりしている。
この日も部活終わったら悠仁の家に行きエッチな事を楽しんだ。