ここは一つ、シンプルなゲームをしようか。

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1人目

ここはどこだ…?
全面真っ白な個室に寝かされた状態で
主人公は目を覚ます

身体を起こし、キョロキョロと辺りを見回すと
床に一枚の紙が目に入った

その紙には、
【この無線から足場になる物を
発注して積み上げて
天井にある出入り口から脱出してください】

ヒント【赤い物🟥のみ】

と書かれてあった

「………は?」
残念ながら、自分には理解ができなかった。
いや、これは誰でもそうだろ

突然すぎる………

こんな変な場所一刻も早く脱出したい俺は
すぐさま無線で発注をとばした


「赤い物のみか……【郵便ポスト】とかか?」


ドンッと叩きつけるかのような鈍い音で
天井から郵便ポストが降ってきた

2人目

進捗1 赤いポストの出現。

 ここはどこだ?
 真っ白の空間が広がる。
 見たところ、何も無い?
 いや何を言っているんだ。すぐ目の前に見覚えのあるものがあるじゃないか。
 主人公は赤いポストを見た後に頭を振る。

 記憶の混濁か。いやまずここは始めてきたところだろ。
「・・・まじ。何考えてんの俺。」
 頭を抱え、ため息をつく。
 まずここがどこか分からない。窓もなく、照明が明るいから隙間とか・・・
「あれ。もしかして脱出口とかか。」
 天井にある1つの勝手口を見つけた。
 もしかしてここから脱出しろと。
 明らかに4mぐらいあるだろ。
 でもどうやって、もしかしてこのポストに乗るとかか。
 というかなんでポスト。
 ここ郵便局でもないよな。というかこんなSFジャンルで出てくるような実験施設が郵便局にあるのか。
 いや、考えるのはよそう。こんな非現実なことが起こったんだから、忘れた方がましだ。
 でもこんなのあっても一体。足場としてはまだ足らない。手を伸ばせば行けそうだが、これ内開きだろ。
 SASUKE並みの身体能力もないんだから、指引っ掛けてどうにかできるものでもない。
 じゃあこれをどう使う。
 主人公はポストの周辺を注視し、怪しいところがないかを見て回る。
 その時、彼はあるひとつの折りたたまれた紙を発見する。
 紙を拾い、書かれた内容を読み上げた。
 「この無線から足場になる物を発注して積み上げて天井にある出入り口から脱出してください。」
 その下には【ヒント 赤い物🟥のみ】と書かれている。
 なるほど。つまりこの郵便ポストは発注されたものか。
 なんでこれ。明らかに脱出関係ないが。
 まあでも赤いものか。確かにポストの中には無線機がそこにあった。
 まあでも今は脱出を考えよう。
 例えばこれは出てくるのか。
 「消防車を1台。」
 無線機でひとまず赤いものを発注する。
 「・・・何もないか。」
 そう言いながら後ろを振り向くと、既に消防車が出現していた。
 な。ほんとに出てくるのかよ。でもとりあえずこれでわかったことがある。恐らく発注可能な範囲はかなり広い。
 サイズの規定はひとまずこの部屋の広さを限度としているだろう。
 だがやはり消防車は動かない。稼働はしないということか。
 だがまあこれで脱出口に届く。
 主人公は消防車の外側を登り、そこから脱出口に手をつける。
 その時、俺は理解した。
 ああもう一度戻る。これは脱出口なんかじゃない。
 ただの罠だ。
 
 俺は血の涙を流し、そのまま落ちた。死んでなくてももう時期死ぬことは理解した。
 
進捗2 消防車の出現。
 
 ここはどこだ?
 目が覚めると、そこはとある車内であった。
 ドアから出ると、どうやら俺は消防車に乗っていたらしい

3人目

「この消防車ちいさくね?」

ポストの上でぐらつきながらバランスを保っている消防車の上で思った

「天井のトリックアートだったあの偽扉に騙された…、本当の出口はどこだよ……ん?」

先程の出口をもう一度見上げると違和感に気付いた

天井が更に高くなっている

ついさっきまで消防車の上からだと天井に手がギリギリ届く範囲だった

その天井が今度はかなり遠くにある
mでは測れないほど……
少なくとも東京にある数々の高層ビルよりは高いだろう

目を凝らしてよくみると絵で書かれた偽扉が無くなっており代わりに天井に赤い何かが見える

「赤い点にしか見えないがなんだ?あれ
スイッチか??」

とりあえずまだまだこのゲームは続くわけか。


俺は再び赤い物を発注するため
床に置かれた1枚の紙を見る

発注出来るものは
サイズはこのだだっ広い部屋に入れば
関係なく赤ければいい


「赤い物、赤い物……あれ?
紙の裏にちっせぇ字でなんか書いてあるな」


床に置かれていたため今まで
拾い上げることなくそのままよんでいた

今回紙を持ったことにより紙が透けて
裏にもなにか書いてあることが分かった


【発注した時の記憶は引き継がれない】


「は?どういうこと??」

口では理解出来ていないが、
何となく頭では分かっていた……

俺にはポストも消防車も発注した記憶がない
ルールの紙を見た所までは覚えているが
その後の記憶が無いのだ

思い返そうとすると頭が痛くなる……


「じゃあ俺がまた赤いものを発注しても
その後の俺が元から部屋にあったとしか
認識しないのか」


一度発注したら取り消すこともできないしな…

体に限界がきたのか、頭を使いすぎたのか、突然お腹が鳴った


「腹減ったな…」


俺は何時間ここにいるんだろうか?
赤いものなら、なんでもいいんだよな…


「ゲームのとは全く関係ないが、
腹減ったしいいよな?」


俺は次出す赤い物にリンゴを所望した

天井からたくさんのリンゴが降ってくる


進捗3 リンゴの出現。