告白すべきかしないべきか。
告白すべきかしないべきか。
私は悩んでいた。
明日は高校最後の登校日。そう、卒業式。
つまり彼に会うのも最後な訳で…
ずっと彼の事が好きだった。
いや正直に言うと、恋心を自覚したのはつい最近だ。気付いた頃には体育祭やら文化祭やら告白イベントに乗り遅れ、受験ムードの中、浮つくことも甘酸っぱい駆け引きを楽しむ事も出来ず、とうとう最終日の前日を迎えてしまったわけだ。
思い返せば、一緒に帰った日とか、部活の引き渡しを確認する為に通話した時とか、いくらでもタイミングはあった。今更悔いても仕方ないけど。
ずるずる告白を引き延ばすのよくないと考え、
第一志望のA大学に受かったら告白しようと決意した。彼もそこを志望してたし。
…と決意したはいいものの、A大には不合格。
しかも肝心の彼は合格してしまい、出会う機会もこれからはなくなりそうなので、諦めて合格したB大学で新しい恋を探すことにした。
ということで水に流した恋心だったが、突然のA大学からの連絡があった。
「合格を辞退した方がいたので、あなたは合格です。いかがなさいますか?」
私は流した恋心を川下から汲み上げた。
電話を切った後、私は震える手でスマホを握りしめた。
B大学への入学手続きはもう済ませていたし、引っ越しの準備だって始めていた。親には呆れられるだろう。でも、そんなことはどうでもよかった。
彼と同じキャンパスに立てる。その可能性が1%から100%に跳ね上がったのだ。
私は、親に連絡をすると、両親にはかなり叱られてしまった。当たり前だ……何十万という額のお金を両親が代わりに支払ってくれていたからである。一度頭を冷やせと言われ、電話を切られてしまった。私は、両親にしっかりと説得をするためにも、彼に連絡を取ることにした。
彼と連絡が取れると、会って話せる時間をもらえた。しかし、一つ気がかりなことがあった。その理由は、電話越しの彼に元気がなかったことであった。胸騒ぎはあったが、会える喜びの方が勝っていたのである。