秒めくりカレンダー

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1人目

もう人生がめちゃくちゃだ。
秒めくりカレンダーを買ってしまった。

2人目

めくる。めくる。めくる。 指先が熱い。カレンダーをめくる速度が、いつの間にか鼓動の速さを追い越していた。

ふと鏡を見ると、髪に白いものが混じっている。ついさっきまで真っ黒だったはずだ。足元には、数分前まで「未来」だったはずの紙片が、雪のように高く積み上がっている。

3人目

更にめくり続けていると、髪に白いものが増えていき、身体全身に変化が起きていた。最初にめくっていたころと違い、めくるスピードがどんどんゆっくりになっていた。

4人目

「そろそろじいちゃんの代わりにこれをめくってくれないか」
両親から敬遠されていた祖父から珍しく声をかけられた。
しかし、カレンダーをめくって1日を終えるのはごめんだ。
「夜は心配しなくていい。23時から7時はカレンダーがない仕様なんだ。ぐっすり眠ると良い」
そんな心配どころではない。祖父は私の一生をなんだと思っているんだ。
「案外やり始めると夢中になれるらしいわよ
お父さんなんて50代の頃は声をかけてもカレンダーめくってたわね」
そもそもこんな人に惚れた祖母も大概だと思う。

5人目

なんの冗談かと思っていたが、俺は、なんとなくカレンダーをめくっていく。

すると、次第に手が止まらなくなり、気づけば、1日が終わってしまっていた。俺は何が起きたのか、信じられずにいた。