救済を求める

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1人目

陽の光に照らされたその遺跡は四方を壁に囲まれ、その中央には石造りの床が敷き詰められている。そしてその中央では、グラディエーターを思わせる兜だけを身に着けた全裸の男達が列を作り、己の肉棒を扱きながら一心不乱に何かを祈っている。
その兵士達が捧げる祈りの対象は、祭壇の上の巨大な球体だった。
その球体はガラス製のようにも見えるが、小刻みに振動し続けており、時折中心部に赤い光が瞬いている。
『神よ! 神よ! 我らの罪を御許し下さい! 罪深い私達にどうか御慈悲を!』
男達の口々から祈りの言葉が漏れていく。

2人目

男達の祈りの言葉が球体に届いたのか、球体は激しく振動していく。振動と共に赤い光も強くなっていた。

「おお……神よ。私達の祈りの言葉が伝わったのですね」
男達は、感極まり次々と涙を流していた。

球体は更に振動と光が強くなり、目が開けられないぐらい、赤い光が部屋一面を照らしていき、男達も目を開けていられず、一斉に頭を下げていく。

「い、いったい何が起ころうとしているんだ!?」
赤い光が収まるのまでの間、頭を下げていると、次第に光が弱くなっていき、男達は、一斉に頭を上げて、目を見開いていた。なんと、そこには驚く光景があった。

「ここは!?どこかしら?」
先程まで球体があった場所に、帽子を被り、手帳を開いていた一人の女性が立っていた。見た目的には、20代から30代ぐらいの女性だろうか、男達もその女性も状況をつかめられずにいた。