チェスの駒
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30人リレー
3日前
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ぱんどら
1人目
戦争はチェスのような物だ。一度戦局を見誤れば駒がやられていく…僕は駒の役目から逃げた…逃げたが僕は結局今でも駒のままだ…
――――
部屋で2人の男がチェスをうっている
「チェックメイト。これで私の99勝1敗ですね…こんな調子で大丈夫なのですか?」
また負けた…だが大した問題ではない
「これは遊びだろう…?本番で勝てれば問題はない」
「はいはい、それでは行きましょうか…」
少年は従者に適当にあしらわれる。そして2人は片付けを済まし外に出る
*
2人目
磨かれた石畳の道を抜け、喧騒が聞こえる場所へと向かう。
円形の闘技場のような場所では、何十人もの男たちが組み合っていた。
皆、腰布一枚だけを身につけ、裸の肉体を惜しげもなくさらしている。
少年は、その光景に目を奪われた。力強い男たちが互いに技を繰り出し、投げ飛ばし、締め上げている。全身の筋肉が隆起し、汗と油で光り輝いている。