深夜に

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  • ミステリー
  • ホラー
  • 性的描写有り
1人目

深夜1時。公園で待ち合わせ。その公園は住宅地からはかなり離れているため夜は人気がなく、一方でそれなりに照明は点いている。僕はベンチに座って待つ。
約束の時間は過ぎていく。
1時間が経ち、2時間が過ぎ、3時間経過する。さすがにおかしいと思い携帯電話を見るが連絡は来ていない。もう一度電話をし直そうとしたときだった。
ざっざっという足音が聞こえ、振り返る。しかし誰もいない。聞き間違いかと思ったけれど、足音はまた響く。やはり誰かいるのだと確信する。

2人目

しかし、その姿を未だ目で捉えられずにいた。妖怪や幽霊の類のものではないかと不安になり、身体の震えが止まらないでいた。

「そうだ……眼で姿を捉えられなくても、足音が聞こえるのだから、足跡が残るかもしれない」

僕は、恐怖に怯えながら、公園内の地面に水を撒いて、足跡が残りやすいように泥濘を作った。

「これで、姿を眼で捉えることができなくても、足跡が残れば、そこにいるに違いない……」

僕は、両手で身体の震えを抑えながら、相手が行動するのを待っていた。