襲撃

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  • 登場人物が死ぬの無し
  • 歴史・時代
  • 性的描写有り
1人目

「待ちな、おっさん」
若い声が茂みの中から響いた。
声の方に目を向ければ、そこに立っていたのは、ぼろをまとった一団だ。十人ほどいただろうか。その誰もが、土にまみれた薄汚い褌ひとつの姿で、山で鍛え上げたであろう分厚い胸板と筋骨隆々の腕を見せつけている。顔には泥が塗られ、精悍な顔つきをいっそうおどろおどろしく見せていた。
その中央に立つ男が、ニヤリと笑う。腰にぶら下げた古びた刀に手をかけ、威圧的に続けた。
「おっさんが背負ってる袋、重そうだなぁ。よっぽど金目のもんでも入ってんだろう。こっちに寄越せば命だけは助けてやる」

2人目

「ほほう……そんなに、この袋が欲しいのか?良いぜ。やるよ……ただし、お前たちにこの袋を持って帰ることができるならな……」
おっさんは、挑発するかのように笑みを浮かべた後、袋を置いて離れていた。

「はぁ……!?ふざけてんのか!?そんなもん簡単に……」
男は、袋を持ち上げようとするが、持ち上げられずにいた。

「フゥゥ…………フッ!!」
おっさんは、男が袋を持ち上げることに苦戦している間に大きく息を吸った。そのまま、力むとおっさんの肉体は更に大きくそして堅い筋肉が見えていた。

3人目

おっさんの肉体から立ち昇る圧倒的なオーラ。空気そのものが震え、山全体が息を呑んだかのような緊張感が走る。
「ふぅ…お前たちにはまだ早かったかな?」
おっさんの低い声が地響きのように山々に木霊した。
「なっ…何だこの匂いは…!?」
先頭の男が後ずさりする。他の山賊たちも次々と呻き声をあげ始めた。
それは雄々しさを超えた、「神々しいまでの雄」が放つ圧倒的なフェロモンだった。鍛え抜かれた肉体の奥底から湧き出る香りが、濃密な靄となって辺りを覆い尽くしていく。
「ん゛ん゛っ!ん゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛~~~ッ!!」
轟雷のような絶叫をあげて山賊達が股間を抑える。

4人目

「なんだ!?臭いを嗅いだ途端、股間が疼いて……んぅぅぉぉおおおお………………」
山賊たちは、股間が膨らみ続けて、我慢を続けていたが、匂いに身体が反応してしまい、股間をおさえながら、男達は次々と潮を吹かせていた。

「やれやれ……お主らには、ちと刺激が強すぎたみたいじゃな。さっきまでの、お主らの威勢はどこにいったのか……」
おっさんは、笑みを浮かべながら、フェロモン良く匂うように、身体全身で汗をかいていく。

「グォォ……や、やめろ。匂いを出すのは、やめろ………やめてくれぇぇ…………」
山賊たちは、再び匂いにもがき苦しんでいた。

5人目

おっさんは、山賊たちの苦悶の叫びを冷めた目で眺めていた。その表情には、同情もなければ嘲笑もない。ただ、目の前の事態を当然のこととして受け入れているかのようだった。
「お主らのような小童には、この程度の刺激すら耐えられんか。武の道は、甘くはないぞ」
そう言い放つと、おっさんはゆっくりと腕を上げた。鍛え上げられた筋肉が動くたびに、周囲の空気が再び震え始める。山賊たちは、その動作だけでさらに強烈なフェロモンの波を感じ取り、泡を吹く者も現れた。
「こ、この化け物め…」
かろうじて立っている先頭の男が、絞り出すような声で呟く。その言葉に、おっさんは静かに首を振った。
「儂は化け物ではない。ただ、武を極めんとする者。お主らのように、他人の財を奪うことしか考えられぬ者に、その道は踏み入ることはできん」
おっさんは、袋をひょいと持ち上げ、肩に担ぐ。先ほどまで誰も持ち上げられなかったはずの袋が、まるで羽のように軽々と扱われている。山賊たちは、その光景をただ呆然と見つめることしかできなかった。

おっさんは、担いだ袋を再び地面に置くと、山賊たちを見渡した。そして、おもむろに自分の褌に手をかけた。山賊たちは、その動作の意味を理解できず、ただ見つめることしかできなかった。
「武の極意は、己の全てを曝け出すこと。お主らは、まだ己の欲望を隠そうとしておる。それでは、真の力は手に入らん」
おっさんは、静かに褌を解き下半身を晒す。そこにぶら下がる、巨大で威厳に満ちた男根。それは、彼らが普段見慣れているものとは比べ物にならないほど、圧倒的な存在感を放っていた。