種族の繁栄

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2000文字以下 20人リレー
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  • ファンタジー
  • 残酷描写有り
  • 性的描写有り
  • 暴力描写有り
  • 二次創作
1人目

この森の奥には、ゴブリンやオーク、トロルなどの種族が住んでいた。彼らには悩みがあった。
それは、種族の個体数が減りつつあり、このままいくと滅びてしまうというもの。彼らも自分の種族が滅びないように手を尽くすことにしているが、なかなか上手くいかずにいた。
それもそのはず、彼らには子供を産むための母胎つまり、子供を産んでくれる存在がいないからである。彼らは、とある手段に出ることを決意する。
そう、彼らが考えたのは、子孫を残すための母胎の代わりを人間の女に担ってもらおうということであった。そして、いくつかの部隊を作って、人間の女を集めるために行動を開始する。

2人目

まずはオークの戦士団が人間の村を襲撃した。彼らは巨大な棍棒を振り回し、木造の家屋を次々と破壊する。オークのリーダー、グラックは特に巨大で、その体には無数の傷跡が刻まれている。彼は大きな声を張り上げ、配下のオークたちに命令を下した。
「女、捕まえる!人間、弱い!オーク、強い!」
グラックの言葉は単純だが、彼の威圧感に誰も逆らうことはできない。オークたちは村人を無差別に殴り倒し、泣き叫ぶ女たちを乱暴に引っ掴む。人間の男たちが抵抗を試みるが、オークたちの圧倒的な力の前では無力だった。
オークたちは、童貞であることによって、その精巣に子種を溜め込み続けていた。
それはまるで、長期間閉ざされていたダムが決壊寸前にあるかのような状態。彼らはその溢れんばかりの衝動を、破壊的な力に変えていたのだ。家屋を破壊し、村人を殴り倒す。その圧倒的な暴力は、本能的な子孫繁栄の欲求が、出口を求めて暴走した結果だった。
ひときわ目を引く美しい女が近寄ってきた。
彼女はグラックをじっと見つめ、他のオークたちには目もくれない。
「あなた、他のオークとは違うわね。こんなに強いあなたは、きっと素晴らしいリーダーになるわ」
彼女の言葉に、グラックは胸を張って得意げな表情を見せる。他のオークたちは、女がグラックばかりに注目することに不満を抱き始めた。
「俺も強い!」
彼らは女の気を引こうと、互いに競い合うようにして力比べを始める。
グラックが女に夢中になるにつれて、オークたちの間には不穏な空気が流れ始めた。その女は、童貞ゆえに抱く承認欲求や独占欲を巧みに刺激する。
やがて、オークたちは女を巡って見苦しい内輪もめを始め、次第に統率がとれなくなっていった…。

3人目

統率が乱れていき、グラックを見限ったオーク達は、他の女を探すために、移動を開始しようとすると、目の前で驚く光景が目に見えていた。
「何が起きている!?」
ゴブリン達も獲物を探していたが、ゴブリン達の一組が全滅させられていた。ゴブリンを倒した女性は長い髪を靡かせながら、俊敏に動き、まるで忍びのような動きをした女性であった。
「この程度か、容易いな……。悲鳴はこの近くで聞こえたはず……」
ゴブリンを倒した女性は、悲鳴を聞きつけて近づいてきたようだった。
「決めたぞ。あの女、強い。あの強い女を捕らえて、母胎にすることができれば、きっと、強い身体能力を手に入れた子供ができるはず……」
オーク達は、ゴブリン達を倒した女の後を追いかけていった。

グラックの方は、女の取り合いが激しさを増していた。次から次へと戦いが行われ、グラック一体のみ生き残ってしまっていた。

4人目

生き残った、というのは少々オーバーな表現かも知れない。オーク達は皆死んでしまったわけではなくただ気絶しているだけだ。
グラックは血走った目で周囲を見渡した。倒れたオークたち──かつての仲間たちが折り重なるように横たわっている。どれも筋骨隆々とした巨漢だ。全員が半裸だったのだが、かろうじて局部を隠していた下半身の腰布は激しい格闘の末にずり落ち、巨大な玉袋が剥き出しになっていた。まるで風船のように膨張したソレは、内部の充実を示すように固く張り詰めている。
これで女と…そんな淡い期待とともに、グラックは一歩踏み出した。だが、次の瞬間──
ズルッ!ドサドサドサッ!!
突如現れた禍々しい黒い影がグラックへ襲いかかる。あまりにも突然だったので避ける間もないまま押し倒されてしまった。そしてそのまま馬乗りになると…。
ブチュウウゥ~♡
「おごぉおっ!?」
口の中に何か柔らかい物体が入り込んでくる感覚があった直後に甘い味の生温かい液体が流れ込んでくる。それが口内全体へと広がって行くのが分かった途端、嫌悪感と共に吐き出そうとする。しかし頭を抑え込まれてしまいそれすら許されなかった。
グラックはどうにか周囲を確認した。倒れている元仲間のオークの口に同じような黒い触手のような何かが合わさっていて、彼らの体がびくんびくんと痙攣するのが見える。

5人目

グラック達は痙攣が終わると、女の身体が欲しいという言葉が脳内を支配していた。

「女、身体いただく……」

「さ、さっきと雰囲気が変わって……キャッ!?」
グラックは、自分に近づいてきた美しい女の身体を求めてしまい、欲に従うまま捕らえていた。

「お前は俺の女だ。お前には俺の子供を孕んでもらう」
グラックは、女をどこかに連れ去っていく。

一方、長い髪を靡かせた忍びのような女性を捕まえようとしているオーク達は、なかなか追いつけないでいた。それもそのはず、女性の姿を捉えたとしても、一瞬で見失ってしまうほど速かったからである。

「あの女、どこに行った!?誰かに取られる前に先に捕まえる…」
オーク達は、必死に追いかけていた。息を荒くしながら追いかけていた。しばらく追いかけていると、目の前に女の姿が見えていた。

「よし、ようやく追い付い……!?」

「うう……ゆ、油断した。麻痺毒か。まさか、離れたところから、弓で射られるとはな」
長い髪を靡かせた忍びような女性は遠く離れた場所から弓で射られてしまい、麻痺毒で動けないでいた。

「どうやら、動けない様子だな。今のうちに捕まえてやる」
オーク達は、女性を捕まえるために動こうとするが、それよりも先に女性に近づいた者がいた。

「お前、なかなか良い女だな。フン!!」

「ぐはっ!?」
麻痺毒のせいで動けなかった女は、突如空から降ってきた巨体のトロルに襲撃され、倒されてしまう。

6人目

「いい女は食っても美味い!!」バキ!!ドカ!!グシャ!!

トロルの巨大な棍棒で殴られた女は 
岩にぶつかってグシャグシャになっていたのである。

バリ、バリ、バリ…トロールは女を頭から食ってしまった。

オークたちは腹が立ったけど巨体のトロルにはかないそうにない。

仕方が無いからグラックの捕まえた女を奪うことにした。

オークたちの巣はまた修羅場になった。

バキ!!ドカ!!グシャ!!グラックは女に手を出そうとするオークを片っ端からやっつけた。

気がついたらグラック以外のオークは全部死んでいたのであった。

「全部死んじまったけどこれからまた増やせばいいんだ。」
「グフフフ…さあ楽しもうか。」

7人目

「ええ……あなたと番になりましょう」
女は、グラックの子供を産むことを受けて入れていた。

グラックが、女に子供を産ませるために行為を開始していた頃、人間の女を食べることに夢中になっていたトロルの元には、新たな女が近づいていた。

「人間の女に、俺達の子供を産ませるなんて馬鹿げてる。良い女は食べることに越したことはないな……」

トロルは、満足そうに笑みを浮かべていた。満足していたせいか、背後に近づく気配に気づかないでいた。背後に近づいていた者は、気づかれないようにトロルを襲撃する。

「グゥゥオオオ………!?な、何者だ!?」
人間の女を食べていたトロルは、振り返ろうとした途端、もう一度攻撃を受けて倒されてしまう。

「私の身体の中の血が騒ぐから何事かと思ったら、まさか人間の女を食べていたなんて……」

トロルを倒した女は、見た目は長い金髪をした肌色の普通の人間に見えるが、普通の人間の女ではなかった。生まれつき、身体の中にモンスターの血が混ざっていたため、普通の人間とは桁違いのパワーを持っていた。

「私の身体の中の血が騒いでいるわ。まだ、他にも人間の女が襲われているかもしれないわね」
金髪の女は、他にモンスターに襲われている者が居ないか捜索を開始していた。