裏切り

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  • ファンタジー
  • 登場人物が死ぬの無し
  • 暴力描写有り
  • 性的描写有り
1人目

コロシアムから宿屋に戻る途中で、俺はふと足を止めた。
俺はそのまま、来た道を少し戻ってみた。
人気の無い路地へと入る。
「そこにいる奴、出てこい」
俺はそう言うと、道の脇の暗がりに鋭い視線を向けた。
俺が立ち止まっていると、陰から人影が進み出た。
人影は全部で四つあった。
「ふん、さすがだな。気づいていたか」
「当たり前だ。俺を誰だと思ってる」
「元勇者だろ? だが、今はただの犯罪者だ。いや、元からただの犯罪者だったな」
そう言って、男は笑った。盗賊らしい粗末な身なりだが、かなり鍛えられた肉体の持ち主であると分かる。
他の三人も同じような雰囲気だ。
俺は、そいつらを一人ずつ観察した。

2人目

先ほど笑った男がリーダー格だろう。その両脇に立つ二人組は、どちらも長剣を腰に下げており、一方は細身で素早い動きを、もう一方は大柄で力強い一撃を予感させた。そして、リーダーの背後に控える最後の一人は、フードを深く被り、得物を見せない。だが、そのたたずまいから、最も危険な存在だと直感した。

3人目

俺は腰の剣の柄に手をかけ、じり、と間合いを詰めた。
「持ってる金が目当てか? それとも、俺の首にかかった賞金か」
「両方だ!」
リーダー格の合図と同時に、細身の男が地を蹴った。流れるような動きで抜剣し、鋭い突きを繰り出してくる。俺は最小限の動きでそれをかわすが、すぐさま大柄な男が横から割り込み、岩をも砕かんばかりの重い一撃を叩きつけてきた。
ガギィィン! と、路地に硬質な金属音が響く。
力任せに振るわれた大柄な男の斬撃を、俺は剣の腹で受け流す。
「…重いだけか」
期待外れだった。奴らの動きには、戦士としての技術も、死線を潜り抜けてきた者特有の鋭さもない。ただ己の筋力に任せ、獲物を追い詰める快楽に溺れている者の動きだ。
細身の男が、焦ったように追撃を仕掛けてくる。
「死ねぇッ!」
無駄に大きな叫びと共に放たれた剣筋は、素人目には速いのだろうが、俺からすれば隙だらけだった。俺は半身でそれを避けると、すれ違いざまに男の鳩尾へ膝を叩き込む。
「ガハッ…!?」
鋼のように鍛えられた俺の膝が、男の腹筋を紙細工のように陥没させた。細身の男は目を剥き、地面に転がる。
「この野郎!」
相棒の窮地に、大柄な男が我を忘れて突っ込んできた。大振りの横なぎ。俺はわざと懐に飛び込み、男の手首を掴んで捻り上げる。
「ぐ、あああああッ!離せ、離しやがれ!」
男は巨体に似合わず情けない悲鳴を上げた。先ほどまでの威勢はどこへやら、恐怖に顔を歪ませ、無様にもがく。

4人目

ここで俺は奥の手を出してやる。背中から触手を出現させてみせる。

5人目

「な、なんだ…それは…!?」
絶叫したのはリーダー格の男だった。俺の背中の内側から、蠢く肉の塊が服を突き破って溢れ出す。それは蛇のようでありながら、濡れた光沢を放つ禍々しい数本の触手だった。

大柄な男の手首を掴んだまま、俺は背後から伸びた一本の触手を、その男の腰に絡みつかせた。
「ひっ、あああぁぁッ!」
触手が男のズボンの隙間から這いずり込み、直接陰茎を撫で回す。吸盤のような突起が男の亀頭に吸い付くと、そこからねっとりとした熱が伝わってきた。
「おい、どうした? さっきまでの威勢はどうしたんだ」
俺が冷たく問いかけると、大柄な男は顔を真っ赤に染め、ガクガクと膝を震わせ始めた。

6人目

「なっ…何しやがる!クソ…うっ…なんのつもりだ!」
男はこちらを睨みつけ、剣を握る腕をなんとか動かそうとする。しかし、少し激しく触手を動かしてみるとすぐに顔はふやけたような表情になり、手に力を入れられずに剣を落としてしまった。

7人目

「ほう、これだけ図体が大きいと、吸い甲斐があるな」
俺がそう呟いた瞬間、男に絡みついていた触手が脈動し、一気に膨れ上がった。内側から溢れ出す膨大なエネルギーの逆流。その衝撃に耐えきれず、大柄な男の着ていた粗末な革鎧と衣服が、内側からの圧力で弾け飛んだ。
バキィィン!と乾いた音を立てて布切れが路地に散らばる。
「ひ、ぎぃっ!?」
全裸を晒し、無様に悲鳴をあげる大柄な男。その分厚い胸板や腹筋は、先ほどまでの威圧感を失い、触手に弄られるたびにビクビクと情けなく痙攣している。男の股間に視線を落とせば、戦士としての荒々しさを象徴するような、ずっしりと重量感のある一物が無様に晒されていた。それは、恐怖と快楽の混濁によって中途半端に反り返り、その先端にはラッパ状の触手の先端が合わさっている。
「おいリーダー、助けてやらないのか? こいつ、もうすぐタマが空っぽになるぞ」
俺が言うと、リーダー格の男は腰を抜かしたまま後ずさりした。
「化け物…貴様、人間じゃないな!」
その叫びをよそに、俺はさらに触手を増殖させ、地に伏した男も勃起させて裸にした。
フードの男は、関心がないのか、あるいはこの結末を予見していたのか、さらに一歩引いて闇に溶け込んでいた。