柱に登る

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  • 性的描写有り
  • 歴史・時代
1人目

昔、この大陸を支配していた部族の若き王は、天から降りてきた女神に恋をした。しかし、王はその女神に見合うだけの力を持っておらず、女神を振り向かせることができなかった。

そんな王の前に現れた一人の賢者がこう言った。「石柱に登れ」と。

王はその言葉を信じ、石柱を登り始めた。

表面の凸凹をしっかりと捉える指の力、石柱を抱きしめ引き寄せる腕の力、全身を支え持ち上げ続ける腰と脚の力、そして何度も石柱の凸凹に叩きつけられなお硬くそそり起つ剛直を王は手に入れていった。

やがて王は石柱の頂上へとたどり着いた。服は磨りきれ肌は石柱に負けぬ強靭でしなやかなものへと変わっていた。

2人目

石柱の頂上で、立っていると、羽がついた光る何かが近づいてきたのである。そして、王の目の前で、激しく光ると、そこには、先に会った賢者と違った賢者に遭遇していた。

「強靱な肉体を手に入れたようだな。だが、力だけでは、ならぬ。知識を磨くのじゃ」と賢者は王に言ったのである。

そして、次の瞬間、賢者が杖を叩くと目の前にはたくさんの図書が姿を現したのである。