送り込まれて

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  • ホラー
  • SF
  • ミステリー
  • 登場人物が死ぬの有り
  • 性的描写有り
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1人目

「生体ユニット01、02。接続を確認。再起動を開始します」
無機質な合成音声が響き、二人の意識は「個」を失い、巨大なネットワークへと直結された。
二人が吸い込まれた先は、地球の地殻深くに隠されていた古代亜人類の巨大宇宙船だった。あの巨大な箱は、船を動かすための「鍵」であり、二人の肉体は船を制御するための生体CPUとして再構築されたのだ。

2人目

恰幅のよい中年男は、白磁のキッチンを漁り尽くすと、二度三度首を横に振った。

「だから言ったじゃないか、保証書はまとめて保管しようって!」

歳の割にはフレッシュだが、怒声未満のそれは相手を苛つかせるには十分だった。

「うるさいわねヘナチョコ!!大体あんな安い物買うからこうなったのよ!」

痘痕が目立つ年増は、金切り声を上げながら白磁のキッチンを叩く。

「もう嫌よこんな生活!ドサンピンの牧師のナニを咥える方がマシだわ!!」

中年の制止を振り切り、痘痕女はハンドバックを掻っ攫い外に飛び出した。

場に残された男は薄い髪を掻き、大きな苛立ちを表した。

「なんてことに、なりたくないですよね!」

突如静止した画面、その中央部分から白緑色の髪の男が語り掛ける。

「夫婦円満の秘訣は夜のテクニック?」

性交を模したハンドサインを見せつけ、ご満悦な表情の後に指を鳴らした。

「それとも昼のピクニック?」

ランチボックスを開き、サンドイッチを頬張る仲睦まじい家族を背に、その男は続けた。

「いいえ違います、それは生体CPUになることです!!」